1969年、フィンランドの首都ヘルシンキで、リーナス・トーバルズは産声を上げた。後のLinuxの生みの親である。時は同じく1969年 AT&T ベル研究所のケン・トンプソンは最古のオペレーティングシステム(OS)であるUNIXを開発した。当初ケン・トンプソンはUNIXをオープンソースかつ無償で配布したが、後に有償化された。
それから約20年後の1991年、ヘルシンキ大学の学生だったトーバルズはUNIXのひとつであるMINIXの見た目や動作を参考にし、しかし全く異なるソースコードで、新しいOSを開発した。これがLinuxである。Minixはオープンソースではあったが、改変や再配布が制限されており、これがLinuxの開発の動機となった。トーバルズはLinuxをオープンソースかつ無償で配布した。
Linuxというと、黒い画面に文字列が表示されているイメージが強く、古いイメージを持たれがちだが、実はLinuxが登場する7年前の1984年にはスティーブ・ジョブズが率いるアップルが初代 MACをリリースし、翌年の1985年にはマイクロソフトが初代のWindowsをリリースしている。
ここまで読んだらおわかりだと思うが、LinuxはWindows や macOSと同じ、オペレーティングシステムの一つである。
ディストリビューション
Linuxディストリビューションとは正確には「Linuxカーネルとその他ソフトウェア群を1つにまとたもの」であるが、一般的には「Linuxの種類」という意味で使われることが多い。
Linuxの種類は大きく分けて以下の4つに分類される。ネコ科やイヌ科などのような進化上の分類と理解しておけば問題ない。例えば Red Hat LinuxとCent OSは同じRedhat系なので、同じような動きをするし、コマンドもほとんど同じであるが、UbuntuはDebian系なのでRed Hat Linux や Cent OSとは動きやコマンドに違いがある。
Red Hat 系
Redhat系だと以下が有名。
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL)
- CentOS
- Fedora
Debian 系
Debian系だと以下が有名。
- Debian
- Ubuntu
Slackware 系
SUSE Linuxが有名
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