1. はじめに
現在付与されている権限は ls -l コマンドで確認できます。
$ ls -l test
-rwxrw-r--. 1 user1 user1 0 Oct 19 00:07 test
まずは権限の意味を確認しておきましょう。最初の3桁は所有者の権限、次の3桁は所有グループの権限、最後の3桁はその他のユーザーの権限になります。そして r は読み取り権限、w は書き込み権限、X は実行権限を意味します。
従って所有者はこのファイルに対してすべての権限を持ちますが、所有グループは読み書きのみ、その他ユーザーは読み取りのみ許可されていることがわかります。
2. 一括で権限を付与する
それでは chmod -r コマンドで読み取り権限を削除してみましょう。
$ chmod -r test
ls -l コマンドで改めて権限を確認すると読み取り権限が削除されていることがわかります。
$ ls -l test
--wx-w----. 1 user1 user1 0 Oct 19 00:07 test
cat コマンドでファイルの内容を確認しようとしても権限がないため参照できなくなります。
$ cat test
cat: test: Permission denied
chmod +r コマンドで読み取り権限を付与してみます。
$ chmod +r test
ls -l コマンドで読み取り権限が付与されていることを確認できます。
$ ls -l test
-rwxrw-r--. 1 user1 user1 0 Oct 19 00:07 test
3. 権限付与先を指定する
所有者(u)、所有グループ(g)もしくはその他ユーザー(o)を指定して権限を付与することもできます。例えば所有グループに対して実行権限を付与したい場合は次のようにします。
$ chmod g+x test
ls -l コマンドで権限を確認すると所有グループにも実行権限が付与されていることがわかります。
$ ls -l test
-rwxrwxr--. 1 user1 user1 0 Oct 19 00:07 test
以上。
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